
硬化療法
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硬化療法
硬化療法は、下肢静脈瘤の治療法の一つです。静脈瘤にポリドカスクレロール(硬化剤)を注入し、静脈の内膜を障害させることで血栓形成を促し閉塞させる方法です。術後は1週間から1ヶ月程度、弾性ストッキングによる圧迫によって再疎通を予防します。この閉塞した静脈瘤は徐々に吸収され、数か月以内にかけて目立ちにくくなっていきます。
硬化療法は、3mm以下の静脈瘤や伏在型静脈瘤の術後に残存する側枝型静脈瘤など見た目が気になる方に適した治療法です。
治療箇所の数にもよりますが、片足10分〜20分程度の短時間で終わり、治療に用いる針も細いため身体への負担が少ないなど、多くの患者様におすすめできる治療法です。
治療後〜数日
軽い腫れや赤み
治療部位に軽度の腫れや赤みが見られることがありますが、通常は数日以内に収まります。
しこりの形成
硬化剤を注入した部分にしこりができることがあります。これは血栓によるもので、時間とともに吸収されていきます。
弾性ストッキングの着用
静脈をしっかり閉塞させるため、治療後は弾性ストッキングを1週間〜1ヶ月間着用します。
1〜2週間後
軽い痛みや違和感
静脈の炎症に伴い、治療部位に軽い痛みや違和感を感じることがあります。通常は自然に軽減します。
色素沈着の可能性
治療した静脈の跡に茶色っぽい色素沈着が起こることがありますが、多くの場合、数ヶ月で消失します。
1〜3ヶ月後
静脈瘤の消失
硬化剤によって閉塞した静脈瘤は、体内で徐々に吸収され、見た目が改善します。この期間は個人差がありますが、通常は1〜3ヶ月程度で効果が実感できます。
再診の必要性
治療の効果を確認するために再診が推奨される場合があります。必要に応じて追加治療が行われることもあります。
治療後、血栓によるしこり、血栓性静脈炎、色素沈着といった合併症が発生する場合があります。
治療部位の静脈が一時的に炎症を起こし、赤みや熱感、しこりを伴うことがあります。通常は軽度で、1週間程度で改善します。消炎鎮痛薬や軟膏で治療します。
血栓が高度の場合には抗凝固薬で治療します。
皮下に漏れた硬化剤により皮膚障害が出ることがあります。治癒に数週間〜数ヶ月かかる場合もあります。
皮膚に色素沈着が残ることがありますが、多くの場合、数ヶ月で薄くなります。
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