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シャント瘤切除

シャント瘤切除|東京都中野駅すぐの下肢静脈瘤・透析シャントの日帰り手術|東京中野血管外科クリニック -下肢静脈瘤・透析シャント-

透析シャント瘤切除とは|腫れたシャントを安全に整える手術

透析に使っている腕のシャントが、次第にふくらんできて「ボコッ」と盛り上がってきたように感じたことはありませんか。この状態を「シャント瘤」と呼びます。

シャント瘤は、最初は見た目の変化だけのこともありますが、放っておくと破裂して大出血する危険性や、透析ができなくなるリスクにつながることがあります。そのようなリスクを減らすために行うのが「シャント瘤切除」という手術です。

このページではシャント瘤切除についてわかりやすくご説明します。

透析シャント瘤(シャント動脈瘤)とは

シャント瘤とはどんな状態?

透析シャントは、動脈と静脈をつなぐことで、透析に十分な血流を確保するための「特別な血管」です。長く透析を続けていると、そのシャントの一部がふくらんで、こぶのようになることがあります。これが「シャント瘤」です。

触ると柔らかく、ドクドクと脈を打っているように感じることが多いです。

シャント瘤ができる主な原因

  • 長年にわたる透析でシャントに負担がかかる
  • 同じ場所に針を刺し続ける
  • 血圧が高い状態が続く
  • 血管そのものが弱くなっている

よく見られる症状・見た目の変化

  • 腕の一部が大きくふくらんでくる
  • 皮膚が薄く、テカテカ光って見える
  • 触ると鼓動を強く感じる
  • 服の上からでもふくらみがわかる

どんなときにシャント瘤切除が必要になる?

皮膚が薄くなっている・破裂が心配な場合

シャントの上の皮膚が極端に薄くなり、今にも破れそうに見える場合は注意が必要です。そのままにしておくと、日常生活のちょっとした刺激で破れて大出血することがあります。

痛み・しびれ・指先の冷えがある場合

シャント瘤が大きくなると、周囲の神経や血管を圧迫することがあります。腕や手のしびれ、指先の冷え、手を使ったときの痛みが出る場合、シャント瘤が影響している可能性があります。

見た目や生活への支障が大きい場合

腕が太く見えてしまう、服が着づらい、周りの目が気になるといったお悩みから手術を希望される方もいらっしゃいます。見た目の問題も、患者様の生活の質(QOL)を考えるうえで大切なポイントです。

シャント瘤を放置するリスク

突然の破裂・大量出血の危険性

もっとも怖いのは、シャント瘤が破裂してしまうことです。透析シャントは太い血管とつながっているため、一度破れると短時間で大量出血につながることがあります。

透析が行えなくなるリスク

シャントの一部がダメージを受けすぎると、透析に必要な針を安全に刺せなくなります。その結果、別の場所に新しくシャントを作らざるを得ないこともあります。

感染や血栓のリスク

瘤の中で血液の流れが不自然になることで、血のかたまり(血栓)ができやすくなったり、皮膚のトラブルから感染につながることもあります。

シャント瘤切除手術の概要

手術の目的

シャント瘤切除の目的は、破裂や出血のリスクを減らすこと、透析を安全に続けられるようにすること、そして腕の見た目や症状を改善することです。

おおまかな手術の流れ

細かな手技は医師が行いますので、ここではイメージだけお伝えします。

  • 腕のシャント周囲を消毒し、麻酔をする
  • ふくらんだ部分(瘤)を中心に丁寧に切開する
  • 瘤になっているところを切除し、必要に応じて血管をつなぎ直す
  • 出血や血流を確認し、皮膚を縫い合わせて終了する

多くの場合、局所麻酔や腕の麻酔で行われ、全身麻酔を使わないことがほとんどです(施設によって異なります)。

手術時間・入院期間の目安

手術時間はおおむね1〜2時間程度、入院は日帰り〜数日程度が目安ですが、具体的な期間は患者様の状態によって異なります。

手術前の準備について

診察・超音波検査などの評価

シャントのどの部分が瘤になっているか、どのように血流が流れているかを、触診や超音波検査で詳しく確認します。

血液検査や全身状態の確認

出血しやすさや感染リスク、心臓・肺の状態などを事前にチェックし、安全に手術が行えるかを確認します。

透析スケジュールとの調整

透析の前後のタイミングで手術を組む必要があるため、透析施設と連携しながらスケジュールを調整します。

手術後の経過と生活の注意点

手術後の透析について

手術を行った腕を今後も透析に使うかどうかは、瘤の場所や血管の状態によって変わります。別のシャントに切り替える場合や、一時的にカテーテルを使う場合もありますので、詳しくは医師と相談しながら決めていきます。

傷の様子とセルフチェック

傷口の赤み、腫れ、熱っぽさ、強い痛みなどがないか、ご自身でも観察していただくことが大切です。気になる症状があれば、遠慮なくご相談ください。

日常生活で気をつけていただきたいこと

  • 手術側の腕を強くぶつけない
  • 重たい荷物を長時間持たない
  • 指先のしびれ・冷えが続く場合は早めに相談する

よくある質問(FAQ)

シャント瘤は何度もできてしまいますか?

シャントに負担がかかる状態が続くと、別の場所に再び瘤ができてしまうこともあります。針を刺す位置を分散する、血圧管理をしっかり行うなどで予防につながります。

手術は痛いですか?

麻酔をしっかり行ったうえで手術をしますので、手術中の痛みはできる限り抑えます。手術後に痛みが出る場合には、痛み止めを使いながら調整していきます。

透析はいつから再開できますか?

血管・傷の状態によりますが、多くの場合、医師の判断のもと、数日以内に透析を再開できます。透析の方法(どのシャントを使うかなど)は事前に相談して決めていきます。

手術をせずに様子を見ることはできますか?

瘤が小さい場合や、血管や皮膚の状態が安定している場合には、経過観察のみでよいこともあります。ただし、破裂が心配なケースや症状が強い場合には、手術をおすすめすることがあります。

当院でのシャント瘤切除の特徴

専門性と経験にもとづく安全な治療

当院では、シャントトラブルを多く診てきた医師が、患者様一人ひとりの状態を丁寧に評価し、手術方法を検討します。

エコーを用いた丁寧な評価

超音波検査(エコー)を用いて血管の太さや流れを詳しく確認し、安全性と再発予防を意識した手術を心がけています。

透析生活を見据えた手術計画

「今だけでなく、これからの透析生活をどう支えるか」を大切にし、透析施設とも連携しながら治療方針を決めていきます。

このような症状があればご相談ください

シャントの一部が大きくふくらんできた、皮膚が薄く破れそうで心配、腕や手のしびれ・冷えを感じる、見た目が気になってきた——こうしたお悩みがあれば、シャント瘤の可能性があります。早めにご相談いただくことで、破裂や透析トラブルを防ぐことが期待できます。

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